大学客員教授の推しと何となく大学生の私

 

EXILE TETSUYAさんが大学客員教授として授業をしているところに密着したEXILE UNIVERSITY。



それが今期間限定で公開されたという事で、散々先延ばしにしたもののやっと意を決して観た。

 


教えるのは表現学科の生徒で、1時間強、主に表現の仕方についてたくさんのお話をしてくれた。「ダンスという表現は言葉とは違って伝えるのが難しい』「言葉で『好き』を伝えるのは簡単だけど、ダンスだとどうしよう?伝えづらいよね」そう言った。でも、練習中にRising sunを踊った時はもちろん、ライブで踊る時もただ音に合わせて軽く身体を動かす時も、てつやさんのダンスからは『踊るのが好き!』という感情がキラキラと舞い散っている。この人の創り出す表現は美しいなあと見る度に思うし今回も思った。は〜〜〜〜推しのダンスが好きじゃ〜〜〜〜〜!!!!!(てつやさんのダンスみるたびそれ以外の感情を失う人)

 


『あなたの夢はなんですか?』そう副題のついたこの映画。でもあんまり夢の話しないな〜〜と思った。そうして学生さんのステージが無事幕を下ろしたあと、最後の挨拶をするてつやさん。

「叶わない夢はマジでないから。叶わないのならそれはあなたの努力が足りないか……どこかが間違っているか」

その言葉がめちゃくちゃ胸に刺さった。刺さったってかぐりぐり胸を抉ってきた。痛い痛い痛い!!!!待ってよ頼む!!!!!待て!!!!!!!!(涙目)
そう思いながらも動画は止められないし目は離せなかった。ずっと目を逸らしてきた事実がそこにあった。

私は絶賛今、ヒーヒー言いながらオンライン授業をこなす大学生。大学に行った理由は、将来就職に有利だと高校の先生を筆頭に周りが言ったから。自分が今いる学科を選んだのは親からの「きっと○○ちゃんには合うと思うよ」っていう薦めから。その学科は国家資格をとるための養成所で、そのために敷かれたレールをただ走るような、未来に幅広い選択肢のある学科じゃなかった。まあなんだかんだ勉強内容は楽しいし、私にも合ってたと思う。その職に就いても全然良いしやっていけそう。ただ、そこ止まり。

私にはこの映画に映っている学生のように、堂々と色紙に書けるような夢を持ち合わせていない。大学入学当初はそれっぽい夢をあげて課題のレポートに使った記憶がある。その頃にも聞いていたてつやさんの「夢はマジで叶う」って言葉はとても光って見えた。「私もてつやさんみたいに叶えたい!!!」本気で思った時もあった。

だけど、てつやさんのことをリスペクトの目で見るようになってから日が経つにつれ、この言葉をそっと脳の隅っこに置いやってしまった。こんなに本気でやっているてつやさんを見て、何となくで言った当たり障りのない夢を掲げる自分が恥ずかしく、それなら白紙のままがいいと思った。だから、てつやさんの言う「叶わない夢はマジでない」の言葉が今はつらかった。そもそも私には叶えたいと思う夢がないんだもん。

てつやさんを始め、LDHに所属するみんなが言う言葉は、良くも悪くも圧倒的光だと思う。もう目が開けられないぐらいピッカピカ!!強い意志を持ってここまで這い上がりステージに立つメンバーから発せられる言葉は、目を逸らしてきた自分の姿──20年間なんとなくで生きてきた自分をあっという間に掘り起こしてくる。こんなコンプレックス丸裸にされてたまったもんじゃないすわ!!!!まず夢のない人はどーすりゃいいんですか!!!!!

 


見終わったあと嗚咽漏らしながらぐずぐず泣いてた。けど、そこでハッと思い出したのは三つ編みライフの存在。てつやさんが去年の12月に出版したビジネス書。フォトエッセイじゃなくてビジネス書ってあたり、ほんと推しさんめちゃくちゃ推しさんだわ。ニコニコ笑いながら何冊と買ったあの本。こういう時に限って実家にいるから手元にない!!!!!ってことでKindleで電子版を買った。

便利な世の中だな。Kindleさん本当にありがとう。

 


この本の中で、てつやさんは「夢は諦めなきゃ必ず叶う」とはあんまり言わなかった。その代わり、「どのようにして自分の未来を見据え、今の3つを軸としたワークスタイルになったのか」について事細かに教えてくれた。

てつやさんだって最初からたくさんの夢があった訳じゃない。自分のマインドマップを描いてそこから自分の出来ることを選び取り、見つけていった夢たち。時には叶わないこともあるという。例えば、東京オリンピックパラリンピックの開会式でてつやさんは踊れないらしい。こんなに相応しい人他に居なくない????オイ開会式の演出するやつツラ貸せや!!!!!!(ヤクザムーブやめな)
でもてつやさんはもうその夢は一瞬で忘れて次の夢を見据えていると言う。す、すげえ〜〜、、、、

「1個の夢なら叶わないかもしれないけれど、そのなかで、大きい夢でも小さな夢でも 20個が叶なったら最高です。」


「夢は必ず叶う」っていう力強い言葉より、この言葉の方が今の私にはちょうど良くて、ストンと落ちてきた。そうか。別にひとつ立派な夢を立てなきゃいけないわけじゃないんだ。どんな夢でもリストアップしてみよう。前に仲良くなった外国人の友だちに手紙を送るとか、ベーコンエピっていうパンを作ってみたいとか、昔ピアノで弾いた曲をまた弾けるようになるとか、自分の作ったお菓子をいっぱいの人に食べてもらうとか、そんなのでいい。今勉強していることだって、ライスワーク(食べていくためにすること)として学び続ければいい。続けながら小さな夢でもひとつひとつ叶えていけば、100の夢に広がることもある。わーーっっっ私の未来思ったより明るくね?!!!急に元気出てきた!!!!!

2016年のてつやさんに胸の中をもみくちゃにされ、2019年のてつやさんに救い出してもらった私。忙しないな………
でも、ダンスを用いた表現者であるてつやさんだからこそ言葉の持つ力を知っていて、そのシンプルで分かりやすく真っ直ぐな言葉は時々眩しくて目を逸らしたくなるけど、でもいつもそっと優しく背中を押してくれる。

三つ編みライフをこれからもずっと手元に置いて、記述スペースに自分のことを書き込んでいきたいと思う。とりあえず第1弾は今日やろう。そして時が経ったら読み返して、新たな夢が見つかったり素敵な言葉に出会ったらまた書き直せばいい。せっかく三つ編みライフが何冊もあるんだしこりゃ書き放題だね!!!!!(ニッコリ)