ようやく会えた推しと確かに会話したわたし

2020年のEXILE TETSUYAさんの誕生日に開催予定だったものの、コロナの流行で延期されていた『シェイクハンド会 〜がっちり握手会〜』が2022年11月21日に無事振替開催されたので行ってきました……!


振替を待つこと2年9ヶ月。思い返すと自分的にはあっという間でしたが、決して短くはない年月です。いつできるかもわからないこんなご時世で、「延期とはいっても本当にやれる?」「この状況が落ち着いて開催する日が来るのかな?」という不安が全くよぎらなかったわけではないけど、CLのキャスで「握手会のこと忘れてませんよ」「やりましょうね」とたびたび言ってくれたり、ツイートしてくれたり……誰でもないてつやさん本人が絶対にやると力強く言い続けてくれたから、絶対に直接お会いできると信じて待っていることができました。

 

 

別の話だけど、「ファンの皆さんとライブ鑑賞会したいね〜やっちゃおうか?スタッフさんに話してみますねー」で本当にライブ鑑賞会を開催してたし、「LDHホテル面白そうだね!」で本当に尾道でコンセプトルーム作っちゃったし、どこまでも有言実行の人だよね……涙

 

 

開催時期決定から開催まで1ヶ月弱しかないしメールはギリギリまで来ないしでだいぶドタバタしたものの、どうにか向かった先はドン!渋谷のAmazon Music

 

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私が会場に着いた時、周辺には今か今かと緊張した面持ちで待つ人や先に握手会を終えて友人と合流して嬉しそうに手を取り合っている人、様々な表情を浮かべて会場を後にする人で溢れていて、なんだかそれだけでものすごく嬉しくなってしまって。
「こんなにもたくさんの人が2年以上てつやさんのことが好きで、こうして会うために今日という日を待ち続けてたんだ……涙」と胸がいっぱいになります。

 

何だかこの地点でめちゃくちゃ満足してしまったけど、私の本番はこれから。内臓が口から飛び出そうなほどの緊張を抱えて待機列に並んで、本人確認をし、整理番号札をもらっていざ会場内へ。
中にも待機列が続いていて、列の先には大きなパーテーションがあり、その向こうからはめちゃくちゃ聞き覚えのある声がわずかに聞こえてきます。

 

そ、そこに"""いる"""……!!!(そりゃいる)

 

会場の中ではYEAH!YEAH!YEAH!やGoing Crazy(おそらく他にも色々)(覚えていない)が流れるだいぶノリノリな空間だったんですが、大好きなセカンドさんの曲がこんなにも脳内に入ってこなくて、身体を揺らす余裕すらなくなるのは初めてです。いつもは状況関係なく現実か脳内でタオルぶん回すのに……

 

待っている間、前に並んでいたお姉さんが少し詰めて「ここならパーテーションの隙間から見えますよ〜」と優しく場所を譲ってくださって一瞬お姿見たんですけど、あの、あまりに近い距離で見るてつやさんが眩くて、一瞬でまたパーテーションの後ろに引っ込んでしまいました。
お姉さんごめんなさい……まだ耐えきる準備ができてなくて……自分の番が来たら頑張りますので……(弱々人間)

 

そんなこと言っていても無情にも近づいてくる自分の番。耐えられないとか言っている場合ではありません。
前のお姉さんに手を振ってお別れをしてから私の方へ身体を向けるてつやさんが目に入った瞬間、脳内で試合開始のコングが鳴り響きます。
時間はおそらく20〜30秒。ぼんやりしてたらあっという間に終わる……!

 

目が合って思わず硬直…なんて余裕はないと思って、勢いよくご本人の前に進み出ててつやさんが口を開く前に「こんにちは!!!(元気)(早口)」と挨拶。まずは挨拶が大事だよね。
硬直する暇もないとか思ってたのに、ばっちりと目を合わせてくれたてつやさんから「こんにちは」と落ち着いた声で挨拶が返ってた時だけは一瞬ぴしりと時が止まりました。
そして私が差し出した手をふわりと握られ、黒い布手袋越しにじわりと伝わってくる温度。

 

わ、、自分の言った言葉がちゃんと相手に届いて、そしてちゃんと返ってきてる……!そして触れた手があったかい……!すごい、わたしもてつやさんも生きてる…………!

そ、そして何よりもそのお姿が美!眩しい!スマート!!!
こんなにも佇まいからスマートが滲み出ている人っているんだ……あまりに美しくて 私が詩人だったらここで一句詠みあげてる。『美しい』とか『スマート』って辞書で引いたら例にEXILE TETSUYAって出てくる。ほんとに。

美……………………

 

だけどここで心の一句詠んで辞書を引いている暇はありません。てつやさんも私が話し始めるのを待ってくれてる。なんとか気を保って口を開きます。

今てつやさんと同じように大学院で勉強していること。それもてつやさんの様々な活動、何より夢を叶える姿にたくさんパワーをもらったからこそ頑張れていること。本当にありがとうございますと、自分より大きな手をしっかりと握りしめて伝えました。

 

自分の気持ちを伝えるってものすごく勇気が必要で、伝わるように話すのは難しいことだと思うんですけど、私がしゃべっている間てつやさんは話を遮ることはせず、優しく手を握って、真っ直ぐ目を合わせたまま時折頷きながら話を聞いてくれました。だから、自分でもびっくりするほどすんなりと言いたい言葉が出てきた。

 

そして聞き終わったてつやさんが頷いてただ一言「いえいえ、ありがとうございます」と、その返事だけでちゃんと言いたいことは伝わったんだと、胸に温かいものが広がります。

 

すごい。自分の感情は一方的なものだと思っていたのに。もう何年も壁打ちしていた言葉も、自分の中で募っていた気持ちも、こうやってface to faceで伝えて、確かに受け取ってもらえたことがもう奇跡です。
それに「てつやさんと同じように大学院へ通っている」という話も、当時大学2年生だった2年と9ヶ月前には伝えられなかったもの。2020年に開催できていたことがベストだったとは思いますが、今、この時だからこそ伝えられた言葉があって、ちゃんと受け取ってもらえたのが何よりも嬉しかった。

 

多分この「伝えられた」という経験を、これから何度も何度も反芻して力にしていくんだろうな。

 

よし、やり切った。よくやったと、改めててつやさんと目をしっかり合わせれば、同じくニコニコ見つめ返してくれるてつやさん。

…………えっ。

次の瞬間ふわふわした多幸感から一時ログアウトしてめちゃくちゃ焦った。

 

え、待ってどうしよう会話止まったんだけど?!てっきり「何について勉強してるの?」とか聞かれると思ったのに。準備してきたものは全て出し切ってしまった。横で制限時間を測っているお姉さんの携帯のアラームは未だ鳴らない。おいおいタイムマネジメント下手くそか!やばい。どうしよう、どうしよう?!と、とりあえずてつやさんのダンスが世界一好きですって話する……?!!

 

時間にしておそらく1秒ほど。なんとか捻り出した言葉を伝えようと口を開こうとした時、先に口を開いたのはてつやさんの方でした。

「あの、昔から応援してくださってます?」

慌てて言葉を飲み込む私。

ん……?昔から?好きになってもう7年は経つけどこれは昔と言ってもいいのだろうか?新規と言うには流石に長いもんな……昔から、ってことでいいかな。

「はい、多分……?」

その返事でてつやさんの顔が少しだけ明るくなります。

 

「やっぱり!オレ覚えてるよ」

「………………」

 

覚えてる……おぼえてる……OBOETERU?

覚えてるって、何を。私を、ってこと?

 

……私を??!!!!!!!!!!!!!!!!

 

完全にパニックです。だ、だって覚えてるって、覚えてるって!!!みるみる顔に身体中の体温が集まり、多少残していたつもりの冷静は跡形もなく消し去ります。

 

「お、覚えてらっしゃるんですか……?」

「覚えてるよぉ」

ま、マジか…………

 

何とか言われた言葉を理解してから最初に思ったのは「だ、誰かに間違えられてる……?」

だって、覚えてもらえるほどてつやさんにお会いしたことがあるわけでも、現場に入りまくってるわけでもない。一度お話したことがあるのはTHE SECONDのキックオフミーティングの流れるようなハイタッチの中「(リハビリ)無理せず頑張ってください!」「はい(微笑み)」だけだし、現場にはちょくちょく入っているものの良席と言われるような席に入ったのは片手で数える程度です。

なんならてつやさんにとってはきっと初めましてみたいなものだから、今日は出会い頭「こんにちは!(元気)(早口)」じゃなくて「はじめまして!(元気)(早口)」にしてもいいんじゃないかと思っていたほど(弱気)

 

ほんとに、ほんとに覚えてるの……?いや、そんなまさか……え……?

 

ショートしかけている私にお構いなく、てつやさんは微笑みから歯を見せる笑顔に変わって、私の顔を見てトドメの一言。

 

「大人っぽくなったね」

……………………………。

 

「頭が真っ白になる」ってこういうことを言うんだ。本当に面白いぐらいこの後の自分が発した言葉も挙動も覚えてない。おそらく顔真っ赤にして大慌てしていたであろう私を見てニコニコしているてつやさんとその隣で一緒に笑ってくれる優しいタイマー係のスタッフさんの姿しか…………おぼえてなくて…………

 

その後スタッフさんの手元でタイムアップのアラームが鳴り響き、するりと手が離れます。

「また会いましょうね〜」

綺麗に笑ったまま、私がブースを離れるまで手を振り続けてくれたてつやさん。余裕なんてあるはずもなく、ただ何度も頷きながら視線が逸らされるまで両手を振り続ける私。

 

呆然としたまま会場を出て、渋谷の道を歩き、なんとか見つけた商業施設内のソファにへなへなと座り込んで一考。

 

 

 

大人っぽくなったねってなに?!!!!!!(絶叫)

 

 

 

未知の存在だったLDHと親族に恵まれた私

最近よくTLで見かける沼落ちブログ。このビッグウェーブに便乗して、私もずっと書こう書こうと思っていたハマったきっかけについてお話しようと思います。

私のfam人生を超簡単にまとめると、

の三章構成だと思っているんですが、今回は第一章で全ての始まりである三代目さんからLDHを知り、セカンドさんにハマった時のお話です。ハチャメチャ長いよ!

 

目次

 

はじめましてLDH

遡ること7年前の2014年。

その頃中学生だった私は、EXILEってアツシとタカヒロがいるグループ……?ぐらいしか分かっていなくて、曲も超有名どころしか分からないし、後輩グループこそ全く知りませんでした。もちろんこの後どっぷりハマるなんて思うはずもなかったです。

でもクラスメイトにすっごいEXILEが好きな男子がふたりいて、「オーディション誰受かると思う?」「岩ちゃんは受かるでしょ」「世界も絶対いく」と教室で話していたから「へぇ〜なんかオーディションしてるんだ」ってことだけは知ってた。あと美術の授業で、その子たちが余った時間にメンさんの似顔絵を描いていて「名前だけ聞いたことあったけどメンディーってこんな箱みたいな髪型してんの?!」って思った記憶があります。(ビックリしたのでそれだけ覚えてる)

今で言うTLの受動喫煙を学校で細々としてました。

 

この年は三代目さんが春夏秋冬曲を上げていて、夏曲としてリリースしたR.Y.U.S.E.I.がものすごいヒットした年でした。でも無知で音楽番組すら真剣に見たことのなかった私は三代目さんのこともR.Y.U.S.E.I.のことも全然知らないままその夏を終えます。

いやあんなにヒットしてて聴いてないってそんなことある?と自分でも思う。でも自分の地元は学校区にコンビニが1つしかなく、商業施設はおろか飲食チェーン店やスーパーもないド田舎だったので有線とかで聴くきっかけがなかったんですよね。あと家族全員国内アーティストに興味がなくて音楽番組をまともに見てなかった。

 

ではそんな私がどうやって知ったのか。

それは秋に開催された中学校の文化祭。そのお昼のステージでさっき言ってた男子学生2人がR.Y.U.S.E.I.を踊っていました。私は生徒会に入っていてその日はハチャメチャ忙しく現地ではちゃんと見れなかったけど、親がビデオカメラで撮ってくれたやつを見て「この曲かっこいい!」「これ夏にめっちゃ流行ってた曲らしいわ」「えっ全然知らんかった……」「てか2人ダンスうま……?!」踊るメンズがかっこよかったので文化祭後は家族みんなで録画めっちゃ見てました。そこで本家も見る流れにはならずただの踊る男子2人のファン止まり。

 

そして年末。特に見るものがなく適当につけていた音楽番組の特番で聴いたことのある曲が流れてきます。

「これ男子が文化祭で踊ってた曲やん!R.Y.U.S.E.I.!」「えっ、本家この人たちなんだ……!!!」←今更すぎる

ここで一気に家族の女性陣が興味を示し始めます。その中で1番興奮していたのは私の母。母は新しいもの好きで生粋の面食い、顔の綺麗な男性が大好きなので「この左端のイケメン誰?!岩ちゃんって言うの?岩ちゃん!!!」と家族の誰よりもテレビに食いついていました。

母がこんなに興味示すのめずらしくね……?と気になった娘たちも後に続き、妹がなおきさんを指さして「眠りの小五郎に似てる!!(※全然似てない)」なんて言い出して家族みんなが三代目さんにどんどんハマります。

年末なのでヒット曲を出した三代目さんは音楽番組出まくり。それを見逃さないように母が率先して録画しながら毎晩みんなで見ていました。母が我先にと飛びついてなかったら私は多分見てなかった。母ありがとう……がんさんに気付いてくれて……

 

しかし家族全員、一代目と二代目はどこいったん?LDHって何から来てんの?と本当に何も知らない初心者マークの人間たち。音楽番組とMV以外で何に手をつけたらいいか分からない我が家に現れた救世主が 三代目さんをデビュー当初から追いかけていた古参famの従姉妹でした。

「えっ三代目ハマったん?!やばー!!!姉ね(私の母)の家は絶対ハマらんと思ってた!ウケる!ライブ映像見る?今度持ってくな〜」

あれよあれよという間に、2015年正月に親戚の集まりで三代目さんの初アリーナツアー『0』を見せてくれたり、JSBの歴史とTRIBEのちょっと複雑なメンバー構成を説明してくれたり、「こっちが直己さん?」「いやだからそっちは直人」と根気強く名前を教えてくれたりしました。

頼りになりすぎる最強の姉貴。多分従姉妹がいなかったら、私たちは年末音楽番組終わり姿が見れなくなったタイミングで飽きちゃって追うのやめてたかもしれません。本当にありがとう……姉貴のおかげです……

(ちなみにけんじろさん推しの従姉妹は結局三代目さんから離れたけど、毎週火曜は早起きしてZIPの爽やかけんじろさんをキャッキャと見届けているらしいです。かわいい)

 

その頃の私の推しはなおとさん。従姉妹が見せてくれた週刊EXILEのライブ舞台裏動画で、先にシャワーを浴びるがんさんに向かって「岩田ァ!!!!!」ってキレたと思ったら「激おこプンプン丸だぞo(`ω´*)o」していてなんだこのかわいい最年長振り回されリーダーは……かわいい……なのにパフォーマンスの時バチバチイケててどうなってんだ……?マジでダンスがうますぎる……ギャップ……あと年齢の割に幼く見えて1番背がちったい……かわいい……(童顔で身長の低いダンサーが好み)

ステージに立つとスポットライトが勝手になおとさんを照らすような、「俺を見ろ」なダンスに心を奪われ、気付けばなおとさんばかりを目で追うようになっていました。

 

そして色んなコンテンツを知りどんどんハマっていく家族を見た従姉妹はこう助言します。

「もうすぐアルバム出るからそれ買お。R.Y.U.S.E.I.のMVもついてるし」

R.Y.U.S.E.I.大好き我がファミリーはその一言で即アルバムを予約します。もちろん躊躇なく「1番高いの買っときゃ大丈夫でしょ!」とBlu-ray豪華版を予約。

そう、そのアルバムこそがTHE SECOND from EXILE(今のEXILE THE SECOND)に出会うきっかけとなる『PLANET SEVEN』でした。

 

 

THE SECOND from EXILEとの出会い

待ちに待ったPLANET SEVENが届くと我が家はお祭り騒ぎ。すぐみんなで春夏秋冬曲とEeny, meeny, miny, moe!を流し「画質綺麗すぎる……!」「山下健二郎が浴びる雨1粒1粒まで鮮明や……」「この画質でもおみさんの肌に毛穴ひとつもないんやけど?」と主に画質がヤバいとギャーギャー言いながら見ます。

(イニミニかっこいいよね……スーツ……なおとさんのハットにストールにサスペンダー……マフィアのドンか?)

そしてその後、特典映像があるからそのまま見る流れになりました。

ふむふむ。まずは『BLUE IMPACT』ファイナルの映像ね。何か他グループもいるっぽい?めっちゃ豪華やな。

そんな呑気な思考で突然現れたJapanese Soul Brothersを浴びて、今までにないどデカい衝撃をノーガードで受け 後方50m吹っ飛ぶことになります。

 

Japanese Soul Brothers

 

「何これ……なおなおと一緒にいるこの白ジャージの人たち(THE SECOND)めちゃめちゃカッコイイんですけど?!!!!!!!!」

 

本当に本当にかっこよかった。ビックリした。Japanese Soul Brothersに続き24karats TRIBE OF GOLDを見てドキドキが止まらなかった。

彼らが二代目メンバー中心のチームってことは知っていたけど、それぞれ個人の名前もどんな人たちかも全然知らない。でも、ジャラジャラとネックレス付けてる金髪の人(しょーきちさん)とキャップを被った坊主の人(ねっさん)の声が、5人という少ない人数で一気に会場を三代目からセカンドの色に変えるその人たちのパフォーマンスがドンズバ刺さった。小さな子どもみたいに、目をキラキラさせながら画面にかじりついて何度も見ました。

 

三代目さんを見るために買ったPLANET SEVEN。姉と妹はMVや他の映像を何度も見返してキャーキャー言っていましたが、私と、そして母の2人はセカンドさんを見るためにJapanese Soul Brothersと24karats日課のように毎晩繰り返し繰り返し見続けました。

そう、母も気付けばがんさんから「ショーキチかわいいね〜〜もしかして、私の息子……?」になっていました。母はTHE爽やかイケメンも好きだけど、しょーきちさんや龍友くん、龍くんといった母性がくすぐられる息子系イケメンも好きなんですよね。(突然の母情報)

 

そんなこんなでPLANET SEVENを「マジで擦り切れるんじゃないか?」ってぐらい見返しながら無事高校受験を終えた私。ルンルンで家に帰ると階段の下にこれがありました。

????!!!!!!!!!!!!!!!!!

従姉妹からEXILE TRIBE総出演のヤバいライブがあったという話は聞いていましたが、お値段が万超えだったので買うのを躊躇っていたブツ。なのになんでこれが家にあるの……?!

円盤を引っ付かみ、ドタバタと向かった先のリビングでそう聞くと、いつもと変わらないクールな顔をした父が「○○(本名)さんの受験合格・卒業祝いだよ」と言いました。

父〜〜〜〜!!!!!涙涙涙涙涙

まさかの買ってくれたのは父でした。女性陣がキャッキャしてる時全然興味持ってなかったのに、私たちが好きなものは基本リサーチしているらしく、円盤が出ることを知って買ってくれたらしいです。(今でも「今度RAMPAGEのライブあるみたいやけど、○○さん(私)行くんやろ?」と聞いてくる。すごい)

「三代目楽しんで」そう言い残し自室へ向かう父。優しすぎる。そしてかっこいい……父……!!!

 

父の背中に半泣きで何度もありがとうを伝え、早速デッキに円盤を突っ込みます。

パーフェクトイヤーのテーマである壮大な曲とともに始まったオープニング、桁違いの規模感と人数に圧倒されながら「何もわからんけどEXILE TRIBEすげえ!!!」になる私。

そしてTRIBE集結オープニングから大好きな三代目さんを見届けた後、緑に染まるドーム映像とともに知らない曲が流れ始めます。

 

Beginning Of The Second Age

Beginning Of The Second Age

  • THE SECOND from EXILE
  • J-Pop
  • ¥255

 

「何これ……この緑衣装の人たち(THE SECOND)めちゃめちゃカッコイイんですけど?!!!!!!!(2回目)」

完全にデジャブ。Japanese Soul Brothersを見た時と同じぐらいの衝撃が走りました。

まずは曲が良い。好きすぎるなんだこれ。そしてこんなに広いドームをトロッコで凱旋しながら高らかにセカンドの時代の幕開けを宣言し、一気にHEAD BANGIN'で会場を赤黒く染め上げる5人に目を奪われてしまい、しばらくは円盤の続きが見れずに放心状態。

HEAD BANGIN'

色んなエンタメを見てきて、自分の好みと表現者のやっていることがカチリと音を立てて完全にハマる感覚がするのって本当に奇跡だと思っているんですが、セカンドさんに関しては2回もその感覚を味わいました。

あ〜〜〜〜もしかして私、セカンドめちゃくちゃ好きかも……?そうして一気にセカンドさんの作るエンタメの虜になりました。

 

その後の私

2015年は「なおとさんがいる三代目が超好き!でもセカンドのパフォーマンスも好き!」だったので追いかけるのは三代目さんメインで、手元にある映像だけを見まくってそれ以上は掘らなかったし、てつやさん推しでもありませんでした。ただただ5人の作るステージが好き。

完全にセカンドさんを追う流れだったけど掘らなかったのは、その頃はほぼ活動していなかったのも大きな理由だった気がします。

Beginning Of The Second Ageって歌ってたのにセカンドの時代きてない!!!どうして!!!!!涙

 

その後、ライブチケットは取れなかったけどBLUE PLANETのライブビューイングだけは行ける予定が、色々あって行けなくなり大泣きしたり、

それで気持ちが落ちかけてた頃だったけど初めて三代目さんを生で見たa-nationはほんとに興奮しすぎて光る団扇をぶっ壊したり、

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綺麗な状態の下:姉の団扇      持ち手部分が消えた上:私の団扇

セカンドのパートもあるのでは……?と一縷の望みをかけて参戦したAMAZING WORLDでは、神と巫女による祭祀とスタンドに届くぐらいデカい金のライオンを目撃することになったり(ウソじゃないんです……!本当なんです……!)、

この人のダンスが好きかも……ぐらいだったてつやさんの情熱の花タップダンスを見て、連番してた母の腕を捻り潰しちゃうぐらいギチギチ握っちゃったり(怖)、

セカンド再始動を知った瞬間、リビングで泣きながら「ゔれ゙じい゙〜〜〜!」と愛犬に抱きついたり、

セカンド再始動時のキックオフミーティングで、ステージ上から香るてつやさんの淹れたコーヒーの匂いを必死で嗅いだり(奇行)、

ここに私が行ったキックオフミーティングの映像がちょっと入ってる。けーじさんの「うるさいっ!」とてつやさんHBDお祝いの回。楽しかったな……

2015年3月〜2016年頭の1年間、色んな経験を経てジワジワとセカンドの女、てつやさん推しになっていきました。このイベントで三代目からセカンド推しになった!という明確なタイミングはなかった気がする。

そして2016年、待ちに待ったセカンドさんの単独ツアーWILD WILD WARRIORS神戸公演、花道の最前席が当たって完全にてつやさんに落ち切ったエピソードがありますが、これはfam人生第二章寄りの話なのでまた別の機会にお話しようと思います。なんせもう6000字超えてる!(書きすぎ)

 

これといって好きなものがなかった私が、胸を張って大好きだ!と口に出して言ったのがLDH、そしてセカンドさんのエンタメで、その気持ちは6年経っても全然色褪せていません。ゴリゴリで強いパフォーマンスからスーツに身を包んでスマートに魅せたりと、曲やステージごとに色んな姿を見せてくれるセカンドさんが本当に本当に大好き。

 

あ〜〜セカンドさんまた単独ライブしてくれないかな〜〜〜(バカデカ声)(切実)

 

大学客員教授の推しと何となく大学生の私

 

EXILE TETSUYAさんが大学客員教授として授業をしているところに密着したEXILE UNIVERSITY。



それが今期間限定で公開されたという事で、散々先延ばしにしたもののやっと意を決して観た。

 


教えるのは表現学科の生徒で、1時間強、主に表現の仕方についてたくさんのお話をしてくれた。「ダンスという表現は言葉とは違って伝えるのが難しい』「言葉で『好き』を伝えるのは簡単だけど、ダンスだとどうしよう?伝えづらいよね」そう言った。でも、練習中にRising sunを踊った時はもちろん、ライブで踊る時もただ音に合わせて軽く身体を動かす時も、てつやさんのダンスからは『踊るのが好き!』という感情がキラキラと舞い散っている。この人の創り出す表現は美しいなあと見る度に思うし今回も思った。は〜〜〜〜推しのダンスが好きじゃ〜〜〜〜〜!!!!!(てつやさんのダンスみるたびそれ以外の感情を失う人)

 


『あなたの夢はなんですか?』そう副題のついたこの映画。でもあんまり夢の話しないな〜〜と思った。そうして学生さんのステージが無事幕を下ろしたあと、最後の挨拶をするてつやさん。

「叶わない夢はマジでないから。叶わないのならそれはあなたの努力が足りないか……どこかが間違っているか」

その言葉がめちゃくちゃ胸に刺さった。刺さったってかぐりぐり胸を抉ってきた。痛い痛い痛い!!!!待ってよ頼む!!!!!待て!!!!!!!!(涙目)
そう思いながらも動画は止められないし目は離せなかった。ずっと目を逸らしてきた事実がそこにあった。

私は絶賛今、ヒーヒー言いながらオンライン授業をこなす大学生。大学に行った理由は、将来就職に有利だと高校の先生を筆頭に周りが言ったから。自分が今いる学科を選んだのは親からの「きっと○○ちゃんには合うと思うよ」っていう薦めから。その学科は国家資格をとるための養成所で、そのために敷かれたレールをただ走るような、未来に幅広い選択肢のある学科じゃなかった。まあなんだかんだ勉強内容は楽しいし、私にも合ってたと思う。その職に就いても全然良いしやっていけそう。ただ、そこ止まり。

私にはこの映画に映っている学生のように、堂々と色紙に書けるような夢を持ち合わせていない。大学入学当初はそれっぽい夢をあげて課題のレポートに使った記憶がある。その頃にも聞いていたてつやさんの「夢はマジで叶う」って言葉はとても光って見えた。「私もてつやさんみたいに叶えたい!!!」本気で思った時もあった。

だけど、てつやさんのことをリスペクトの目で見るようになってから日が経つにつれ、この言葉をそっと脳の隅っこに置いやってしまった。こんなに本気でやっているてつやさんを見て、何となくで言った当たり障りのない夢を掲げる自分が恥ずかしく、それなら白紙のままがいいと思った。だから、てつやさんの言う「叶わない夢はマジでない」の言葉が今はつらかった。そもそも私には叶えたいと思う夢がないんだもん。

てつやさんを始め、LDHに所属するみんなが言う言葉は、良くも悪くも圧倒的光だと思う。もう目が開けられないぐらいピッカピカ!!強い意志を持ってここまで這い上がりステージに立つメンバーから発せられる言葉は、目を逸らしてきた自分の姿──20年間なんとなくで生きてきた自分をあっという間に掘り起こしてくる。こんなコンプレックス丸裸にされてたまったもんじゃないすわ!!!!まず夢のない人はどーすりゃいいんですか!!!!!

 


見終わったあと嗚咽漏らしながらぐずぐず泣いてた。けど、そこでハッと思い出したのは三つ編みライフの存在。てつやさんが去年の12月に出版したビジネス書。フォトエッセイじゃなくてビジネス書ってあたり、ほんと推しさんめちゃくちゃ推しさんだわ。ニコニコ笑いながら何冊と買ったあの本。こういう時に限って実家にいるから手元にない!!!!!ってことでKindleで電子版を買った。

便利な世の中だな。Kindleさん本当にありがとう。

 


この本の中で、てつやさんは「夢は諦めなきゃ必ず叶う」とはあんまり言わなかった。その代わり、「どのようにして自分の未来を見据え、今の3つを軸としたワークスタイルになったのか」について事細かに教えてくれた。

てつやさんだって最初からたくさんの夢があった訳じゃない。自分のマインドマップを描いてそこから自分の出来ることを選び取り、見つけていった夢たち。時には叶わないこともあるという。例えば、東京オリンピックパラリンピックの開会式でてつやさんは踊れないらしい。こんなに相応しい人他に居なくない????オイ開会式の演出するやつツラ貸せや!!!!!!(ヤクザムーブやめな)
でもてつやさんはもうその夢は一瞬で忘れて次の夢を見据えていると言う。す、すげえ〜〜、、、、

「1個の夢なら叶わないかもしれないけれど、そのなかで、大きい夢でも小さな夢でも 20個が叶なったら最高です。」


「夢は必ず叶う」っていう力強い言葉より、この言葉の方が今の私にはちょうど良くて、ストンと落ちてきた。そうか。別にひとつ立派な夢を立てなきゃいけないわけじゃないんだ。どんな夢でもリストアップしてみよう。前に仲良くなった外国人の友だちに手紙を送るとか、ベーコンエピっていうパンを作ってみたいとか、昔ピアノで弾いた曲をまた弾けるようになるとか、自分の作ったお菓子をいっぱいの人に食べてもらうとか、そんなのでいい。今勉強していることだって、ライスワーク(食べていくためにすること)として学び続ければいい。続けながら小さな夢でもひとつひとつ叶えていけば、100の夢に広がることもある。わーーっっっ私の未来思ったより明るくね?!!!急に元気出てきた!!!!!

2016年のてつやさんに胸の中をもみくちゃにされ、2019年のてつやさんに救い出してもらった私。忙しないな………
でも、ダンスを用いた表現者であるてつやさんだからこそ言葉の持つ力を知っていて、そのシンプルで分かりやすく真っ直ぐな言葉は時々眩しくて目を逸らしたくなるけど、でもいつもそっと優しく背中を押してくれる。

三つ編みライフをこれからもずっと手元に置いて、記述スペースに自分のことを書き込んでいきたいと思う。とりあえず第1弾は今日やろう。そして時が経ったら読み返して、新たな夢が見つかったり素敵な言葉に出会ったらまた書き直せばいい。せっかく三つ編みライフが何冊もあるんだしこりゃ書き放題だね!!!!!(ニッコリ)

 

ぶきっちょなりんごと私

 

きっと世界には人前で歌う様々な声を持ったボーカリストが何万人、何億人といる。

そんな途方もない人数の中、私の胸を震わせる声に出会ったのは地元にある年季の入った小さなホールだった。

 


高校生の私は独特の世界観を持つボーカロイド曲が好きで、自ずとその曲たちをカバーする、いわゆる歌い手さんの動画もたくさん見て聴いていた。今も聴いてる。

そんな歌い手さんたちが集まるイベントが地元であると知った。特にお目当てがいたわけじゃないけど、ライブという空間が好きだし何より爆音で好きな曲を聴きたくてギリギリにチケットをとった。
会場の一番後ろ、端っこの席。まじで?最後にとったの私じゃん。これが運命の切符。

 


その日、たくさんの人が代わる代わる歌うステージで赤く光るペンライトの海の中に立ったのは、会場と同じぐらい真っ赤な髪を持つ歌い手さん。私はその人の名前と代表的な曲『ECHO』ぐらいしか知らない。

偶然にも唯一知っていたこの曲の前奏が始まり、ブレス音。

「THE CLOCK STOPPED TICKING FOREVER AGO…」


英詞とともにマイクを通して聴こえた声は驚くぐらい真っ直ぐ私の元へ飛んできた。ぞわりとたつ鳥肌。勝手に上がっていく体温。ペンライトを持つ手に汗がじわっと滲む。

力強くエッジの効いた高音は私の胸のど真ん中をぶっ刺していつまでも離してくれなかった。

 


それが私の世界一好きなボーカリスト、あらきさんとの奇跡みたいできっと必然的な出会い。

 


それからあっという間に3年。私はあらきさんと彼が率いるバンド、AXIZの初のワンマンツアー『DRAMA & TRAUMA』の初日、大阪公演に立ち会うこととなった。

この3年間、いつでもどこでも、耳にさしたイヤホンからはよくあらきさんの声がした。でも彼の姿を必死に追いかけていたわけではない。地方の田舎住みだからだとか、他の現場があるからとか適当で勝手な理由をつけて、あらきさんの出る合同イベントは片手で数える程度しか行ったことがないし、前の単独ライブも行かなかった。

でも2019年は東名阪+地元・青森のツアーを行うと生放送で発表。これを今年の大きな目標としたい。あらきさんがそう言った。
えっ大阪なら私行けるじゃん!行く行く〜〜〜!先行申し込むっきゃねえな〜〜〜〜!!!

 


あっという間に当落の日。結果は完敗。先行抽選に破れて私の元にチケットは来なかった。
うそ……まじで……?勝手にご用意できると思ってたよ。在宅ファンに現地行く権利などないの?え……ほんとにつらい……まじで……?

しょげにしょげて、「もうこれは行くなってことか?そういうことか??」ってへそ曲げて半ば諦めムード。

この地点で探そうと思えばチケットのお譲りはいくらかあったと思う。だけどそこまでしなかった私のワンマン行きたい!って気持ちはそれぐらいだったってことです。

 


そのままズルズルとワンマン初日まで1ヶ月。私の気持ちを変えてくれたのは、EXILE SHOKICHIさんの初のソロツアー『UNDER DOGG』だった。

大阪城ホールにいる1万人の愛がたった1人しょーきちさんに向けられ、彼も同じぐらいたっぷりの愛で応えてくれる空間。こんなに幸せで最高のことはないなあと、スタンド上段からピンクに揺れる会場を眺めてちょっぴり泣いた。

会場を出てからふと思い出したのは赤髪のあの人のこと。
あらきさんのソロツアー……行くっきゃなくない……?!自分の好きなボーカリストが作り出す最高の空間に私も立ち会わなきゃぜっっったいに後悔する。

 


そうと決まれば早い。初速からマッハ。
次の日にはツイッターで検索して、親切な方に譲っていただいた。(ほんとうのほんとうにありがとうございました)

 


会場はESAKA MUSE。400人ぐらいしか入らない小さなライブハウスの7列目ぐらい。壁にはDRAMA & TRAUMAとかかれたでかいバックドロップ。

開演時間になり照明が落ちてみんな悲鳴をあげる。ほんとにここに立つの?この距離に??まじで??やばいやばいやばい口から心臓出る。本気でそう思った。

 


バンドメンバーが登場したあと、入り乱れるスポットライトとレーザーライトの中、あらきさんが陰から現れた。

マイクを力強く握る。たくさんの人の手が彼に伸びた。赤い髪の隙間から覗き見える目は、光に反射してギラギラと光り、それは会場の人を捉えて離さない。

蛇が地面を這うような低音、鋭く会場を貫く高音。少しずつ命を削って生まれてきたかのような声たちがライブハウス内に飛び散っていく。

それは心に刺さるとかそんな優しいもんじゃない。鋭い鉤爪で私の心の中にあるものを全部抉って持って行っていった。まさに獣のよう。最高にかっこいい。

 


アルバムのお気に入り曲の前奏が始まった瞬間沸いたり、生で聴くからこそある曲がめちゃくちゃお気に入りになったり、思ってもみないボカロ曲が始まってぶち上がって頭を振ったり。1分1秒がずっと楽しくて、あっという間に時間が過ぎてアンコール。

その2曲目にあらきさんは「この曲から知ってくれた方も多いと思います。その曲を今回のツアーのために新しく作り直しました。今日が初お披露目です」と前置きをしてから、聴いたことのない前奏が始まった。
……あれ?あの曲じゃないの?初聴きの私たちは手探りで曲にのる。小さいブレス音。

「THE CLOCK STOPPED TICKING FOREVER AGO…」

サウンドはまるっきり違っているけれど、それは紛れもなく『ECHO』だった。
不思議な気分。地元の小さなホールの1番後ろで聴いた曲を3年経った今、ライブハウスの真ん中で聴いている。もうこの曲は歌ってくれないと思ってた。また聴けた。こんなことってあるんだ。勝手にぽろぽろと涙がこぼれた。

 


歌い終わったあとにあらきさんは「知らない曲だと思ったでしょ?この曲のように自分は変わっていくけど、この胸の中の想いは変わらないので。どんな形になろうともこれがAXIZのあらきです」と言った。

私がすきになった3年前のあの瞬間から、あらきさんの歌う曲も活動内容も環境も変わって。もちろん私自身もたくさんのことが変わった。

だけど、あらきさんが変わらぬ想いを持ってステージに立ち続けてくれるから。私がずっとこの声が好きだから。3年経った今、このライブハウスで再会できた。

それはとっても幸せなことで、ずっと続くものじゃなくて、誰にでもあるものじゃない。

 


ライブの内容としては曲間長すぎて客席お通夜になるとか、この曲からこの曲はノリずらくない?!とか、バンドメンバー紹介を忘れたりだとか、勝手に色々ハラハラするところはあった(初日ってこともある)(余計なお世話)

だけどそんなところが彼らしくて、綺麗な箱に収まったライブよりずっと愛おしくて好きだと思った。

あらきさんがむいたリンゴは赤い皮が残っていたり果肉が大きく削がれていたりとちょっぴりぶきっちょで。だけど、それでも本当に美味しくて、何回だって手を伸ばしたくなる。

この先どんどん洗練されて、皮をむくのが上手くなるんだろうな。それが見届けられるのもまた素敵だし、そんなリンゴをこれからも食べに行きたいなあって思う。

 

3歳児の妖狐と私

早速だが私はどうしてもTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの話がしたい。THROW YA FISTの話がしたくてたまらない。話をさせてくれ!!!!!!頼む!!!!!!!!!!!!

 


あんなこじらせブログを上げて1ヶ月、なぜ私が狂ったようにランペの話をしたがっているのか。それは、THROW YA FIST(以下、TYF)福井公演DAY2でとんでもない出来事が起きたから。

 


そう、紛れもない、神谷健太との出会いである。

 

 

 

 

 

3/17、開演30分前

「これ大丈夫??私らこの席で合ってるん??」
「しっ、しっ、死ぃ………………」
「ねえ聞いてる???」

同伴者の妹と全く噛み合わない会話をしていたのはアリーナ席。しかも花道から7人目のお席。さらに長い花道のちょうどド真ん中。

エッッ……?ランペ初心者の僕らになんでこんな席が……???
分からない。現実が受け止めきれない。チケ運の神様は私にとんでもない試練をお与えになられた。
ヒェ〜〜どうしよう助けてママ〜〜〜〜!!!!

 


なぜこうも落ち着きがないかと言うと、もちろんハチャメチャ近いのもあるけど、何よりこの花道で何が起こるか少し分かっているから。

実は私、前日のDAY1にも参戦済み。余裕の出始めた後半戦から、スタンド上段で高みの見物をしながら「ああ〜〜明日のお席近くでとんでもないこと起きちゃうじゃん無理〜〜〜〜〜墓入り!!」と心中大絶叫だった。

これはもう死亡確定ガチャ。ドッキドキの開演前にどんな会話をしていたか思い出せない。妹に「落ち着け」と言われまくった気がする。ごめん……お姉ちゃんね、どうしようもないクソオタクなんだ……反省。

 


心の準備が完了できるわけもなく、無慈悲に流れ始めるオープニングムービー。
現実の進むスピードが早すぎる……ちょっと待ってよ……か弱きパンダを置いてかないで…………

順番にアップで映るメンバーにとりあえず「Fooooooooo!!!!!!!」と全力で声を上げながらも、これから始まるご本人たち登場ばかりに気を取られ、何も頭に入ってこない。

 


ムービー終盤。リキヤさんの「THROW YA FIST!!!」という力強い声に合わせて産まれたての子羊のようにプルプル震える腕を掲げていると、オープニングムービーが終わりを告げ、花道脇のスポットライトが天井を突き刺す。

ステージから花道に目を向けると、下からヌッ…と現れる人影。鼓膜が破れそうなぐらいの悲鳴。

さあ!私の目の前に来たのは?!!だr………………

 


一瞬、目の前にいるのが誰か分からなかった。
いや、正確にはその姿を見た瞬間、脳が思考を停止した。

 


私が見たのは、流れるような金髪、端正な顔立ち。そして、左耳で揺れる金のピアス。

それは神谷健太だった。

 


「ヒッッッッッッッッッ………………!!!!!」
そう分かった瞬間声も出せず、マフラータオルをねじ切れるぐらい握りしめることしかできない私。

体温急上昇・動悸・息切れ

それもそうだ。茶の間でランペを応援していた時も、DAY1に目で追いかけていたのも、何を隠そう神谷健太だったから。

そんなドンピシャで目の前に来るか普通????!!!?!!!!!
昨日1曲目から「ああ明日ここから神谷健太出てくるね把握です」って確認する余裕あるわけなかろう?!!!!!!????!!!!!!!!

登場前に「注意!ここから神谷健太が出てきます」ってテロップ出すぐらいの親切さが欲しい。切実に。

 


目を凝らしてその顔を見る。ハチャメチャ近いのになぜかぼんやりとしか姿が見えない。多分あまりの衝撃に目がくらんでしまった。
ハ?????急に視力の低下しないでもらえるかな私の目。

 


なんとか目に力を入れてみる。彫りの深さにその目元を盗み見ることは叶わない。肌は凹凸がひとつもなく滑らか。顎から喉元にかけての綺麗なライン。完璧な身体のバランス。

 


え……DOYUKOTO……??
ここまで"美"で構成されている人物、EXILE THE SECONDの橘ケンチ以外知らないんだが……??もしかして彼が美の具現化か???????

 


…………ふむ、確かに私が神だったらこの世に存在する"美"を全てかき集めて彼を錬成しただろうし、ルネサンス期の彫刻家だったら彼をモデルに巨大彫刻を彫り上げるし、ルーブル美術館の展示品管理者だったら大階段の上がった先に神谷健太を置くわ。なるほど(なるほど?)

 


そして、その美しさもさることながら、何より驚いたのは温度感のなさ。

こんなゴリゴリで熱いツアーテーマ曲が鳴り響いているというのに、彼からは燃えるような熱さを全く感じない……その儚げな金髪と美しい顔も相まって、人間らしい温度感すらない……

そのせいで、身体という入れ物だけが私の目の前に現れ、動いているのかと錯覚した。

まじでこれは私の思い違いかもしれない。実際この距離では1回しか目撃できていないし。
ただ、同じ人間じゃねえとは思った。こんな人間いる??!!?!!私はこんなの認めないッッッ!!!!!!!!!

 


「Throw ya fist in the air!!!」に合わせて拳を掲げ始める。眉も目も口も歪むことなくただ凛と立つ彼。後光が差して見えた。

ああ、そういうことか……神だったんだね??

 


美というまばゆい閃光に目と脳を焼かれながらも必死に目だけは動かす。りっくんの力強いAメロに合わせて踊り出す彫刻、もとい神谷健太

 


えっっアア〜〜〜〜〜〜???!!!揺れる金髪とピアスなんだこれ??!!その幻想的な動きもしや国宝認定では??!!?!!!あれっもしかして私の知らん間に認定されてた??!!!?!?!そっか!!!!!!!!!!!!!!!

てか腰の動きエッッッロなんで??!!!!??!!?!!!!こんな国宝あってたまるか!!!!!!!!!やめろォ!!!!!!!!!これ以上はやめろォ〜!!!!!!!!!!!!!!

 


、、、、、

 


ハッッッッッッ

気が付けばライブ後、帰宅途中の車の中。妹が母と楽しそうにたかひでくんの話をしている。

えっ、とぉ……?いつこの車に乗り込んだ?

冒頭、目の前にいた神谷健太の姿しかはっきりと覚えていない。それ以外の記憶は断片的。

この時思った。

神谷健太は神じゃない、妖狐だ。私が見たのは妖狐の見せる幻覚だ……」

 

 

 

 

 

 

そして、衝撃の出会いからちょうど1ヶ月が経った。

いまだに彼を妖狐だと思っている私は、3/17からずっと神谷健太の正体を知ろうと情報を求め、Twitterをさまよっている。

ただ……知ろうとすればするほど何者か分からない。

 


とりあえず、口を開くかステージを1歩降りれば3歳児になっちゃうということ。
ダンスだけでなく、歌、ラップ、演技、ドラムとベース演奏、DJプレイという「お前マンガの主人公だったら設定の盛りすぎで却下になるぞ?!」ってぐらいの多才さ。
カッコつけやで外国への憧れが相当強いということ(でも英語はそんなにできない)(あれなんで?)

 


沼、いや、沼なんて優しいもんじゃない。デカさが琵琶湖レベル。しかも掘れば掘るほどわんさか情報という名の水が湧いてくる。そこを必死に泳ぐ毎日。

ハワ…………こんなの一生かけても沼の実態が分かるわけねえ…………私の脳キャパがいっぱいでエラー起こしそう。頭痛。

 


でも懲りることなく毎日ランペ公式垢のツイートをさかのぼり、ひとり部屋でRAMPAGEしている(暴れ回っている)

こんな様子で正体が暴けるのか……???
ぱんだの果てなき調査はこれからも続く…………

 


~完~

新婚の推しといちファンの私

人生で初めてブログを開設しました。

は〜〜こういうの書き始めるとしたら推しさん勇退の時かな〜〜ガハハ(本当に笑えない)と思っていたんですがね。
100億回言われてるであろうことでも、自分の言葉で残しておきたいと思ったのでここに書き留めておきます。いつかこれを読み返して「この時の私ったら…拗らせすぎでは??」と笑える日が来ますように。


さてさて、遡ること3月5日の昼下がり。私はいつも通り部屋でゴロゴロしながらTwitterを開いていました。フンフフ〜ン♪とタイムラインをシュッポンと軽快に更新した瞬間、目に飛び込んできたのは「EXILE TETSUYA 入籍を発表 お相手は妊娠中」の文字。

ハ、ヘ……????????????????


書いてあることが全く理解できませんでした。入籍?妊娠?なにそれ美味しいの??
震える指を動かして一発目に見た情報アカウントの文章を読み、本人からのメッセージも読みました。

とりあえず7周ぐらい読み返して事実を理解できたものの、急な発表によるあまりの衝撃で喜びも悲しみも寂しさも風速1000m/sでドッッッと吹き飛ばされてしまい、私の心中は「無」。

衝撃が本当にすごかったんです……心の準備ほぼゼロ。だって私の知る限り、匂わせがあったりスクープに取り上げられることなんてなかったから。お仕事とプライベートをキッチリ分けているガードの固い推しさんらしい。そういうプロとしてのあり方が本当に好き……

話がちょっと逸れた。そう、心の中が無だった。でも私は推し始めてからずっと、私たちにラブドリームハピネスをたくさんくれる分、彼自身もこれらをたくさん得て欲しいと思っていました。

それに、超破格月刊EXILEの100問100答で

−10年後の自分は何をしていると思う?
『子育て』
−死ぬまでに一度会って見たい人は?
『孫』

って、そんな正直に言う?!ってぐらいしっかりと断言している。だからこそ私は、彼の望む幸せの中に、家庭を持つことが一つの形として存在していることも理解していた。

そのことを思ったらジワジワと「私、これは嬉しいんじゃない…?嬉しい…嬉しい!ウワーーーーーおめでとう!!」と言ってました。

 

いや〜〜〜だって推しが既婚者になったんだよ?!EXILE  TETSUYA(38)(既婚)(一児のパパ)だよ?!エグザイル1たくさんの草鞋を履いててミスターストイックな彼が同時に恋愛もこなし成就させなさったんだよ??!!?!すごくないか??!!?!?!?!私の推しすごい!!!!!!!!!!!!(早口クソデカ声)

嬉しい!!!!ハッピー!!!!!お赤飯炊いちゃお!!!!!(まじで炊いた)って丸一日無敵スター状態だったんだけど、ふーーっと落ち着いてからたくさんのてつやfamさんのツイートを読みました。そこには祝福している方々もいるけど、「誰か一人のものになってしまったのが悲しい」「デキ婚か……」「現実なんて知りたくなかった」「辛い」との意見も。

そりゃそういう意見あるよね。好きのベクトルが違うだけでみんな好きだからこそだもんね。正解なんてないし誰も間違ってないよ……いいなあ……………………ん?いいな?いいなって?

その羨望の眼差しは一体なに?どこからくるんだろ。
一息ついた自分の心に「あんた実際どう思ってんのよ?推し結婚したよ??」と聞いてみた。だけど、うんともすんとも言ってくれない。「さっきまで嬉しいって言ってたじゃんか!どうしたのよ?!」それにも返答ナシ。エッ……24/7推しさんのことを考えながらここ数年過ごしてきたのに、急に何の感情も湧いてこなくなるってなぜ……?

その時に、なんとなくだけど、ほんとはこの一件に関する全てのこと(ファンさんの反応も込み)をポツンと遠くから一人で傍観していて、私にはない色んな気持ちを持てるファンさんが羨ましいんだなって気づいた。(この件で感情を振り回され、とても苦しんでいる方が読んでいたら本当に申し訳ないです)

なんで?あんたも関係者に含まれるでしょうが!って言われるだろうけど、なんか、考えれば考えるほど、祝福者の会にも傷心者の会にも入れてない気がするんだよね、私。

 

同時に「あーーもしかしてこれ、空っぽの心にちょっと無理してハッピー注いじゃったんじゃない??」と思いました。

みんなのグラスには嬉しいやら悲しいやら、好きだからこそ抱くなにかしらの感情が溢れんばかりに注がれているのに、私のグラスは空っぽ。内心すごく焦った。そこをなんとか埋めようとしちゃったのかな。だから自分に言い聞かせるように、おめでとうとか嬉しいとか、推しさんが結婚したときにかけてあげたいって思ってた言葉が口から出たのかな。

そう思うと、なんだか上部だけの言葉を呟いていたような気がして。その人が好きだからこそ抱く様々な感情がなにもない自分が、なんだかとっても薄情な人間に思えて。嫌な気持ちがグルグルグルグル洗濯機状態。思わず、ウガーーー!!!!オメーは大人しくツイ禁してろ!!!!!と貝になった。

 

発表されてから発した「推しには心底幸せになって欲しい」という言葉やその気持ちは断じて嘘じゃないし本気でそう思ってる。
世間から浴びせられるであろうコメントも分かっているだろうに、パートナーの方と彼女のお腹にいる我が子のことを考えての英断であることも分かっている。本当にすごい。かっこいい。

でも、心の底から「結婚」というもの自体を祝福できているのか、それに関して自分はめちゃくちゃハッピーなのかと聞かれたらどこか違う気がする。

でもでも、結婚に対して寂しかったり悲しかったりって気持ちは多分今はない。

ウーーン……自分の感情が全然わからなくなってしまった。
いや、わからないというか、何の気持ちも抱こうとしていない。虚無。大きな事実の塊がドンッと頭の中にあって、それを心が「受け取り拒否です〜〜お引き取りを!」って言ってる感覚。

 

まじで虚無の感情で悩むってどゆこと。そんなんいくら掘っても虚無しか出てこないわ!虚無のゲシュタルト崩壊!!!
ってことでしばらくは事実の塊をゆっくりゆっくり、一口ずつちぎりながら飲み込んでいきたいと思います。詰まらないように無理ナシで。でも、絶対飲み込んでやる!という強い意志を持って。

だって「時間が解決してくれる」って、今回の場合は当てはまらなくない?それは「解決」じゃなくて「慣れ」じゃないですか。悩まなくても生活できるように自身が慣れたってだけ。私はそうやって片付けちゃうなんてヤダ。推しさんがたくさん考えた上で公表してくださったんだもん。私も考えたいよ。
勝手に過ぎていく時間に頼らず、私なりにたくさん考えて、悩んで、自分の心のグラスをいっぱいにできたらと思います。

 

あっ、でもね!推しさんのことが好きじゃなくなったり、顔が見れなくなったりはしてません!まあちょっとはウッ……てなるけどさ。毎朝卓上にある3月のカレンダー見て「えっっっっっハイパー顔がいい……」って見惚れるし、今日も居酒屋えぐざいるin屋形船の推しさん登場シーン見た瞬間、あまりにもアレなもんだから火達磨にでもなったんじゃねえかってぐらい部屋でのたうち回ってたんで!!そこは大丈夫!!(大丈夫じゃない)

多分今まで知ろうともしていなかった完全プライベートな話と どう落とし前つけるかが分からないだけ。アーティスト、プロとしての推しさんは変わらず大大大好き。めっちゃ好き。
自分の推しが結婚するなんて経験なかったから自分がどうなるか分からなかったけど、とりあえず私にとっちゃ「それはそれ、これはこれ」みたいです。

いや、実は正直、自分ってちゃんとてつやさんのこと好きだったのかな……って少し思っちゃったんだけどね。
好きだからこその感情を持たない「無」な心について悩むのも好きゆえだと思いたいな。ややこし!

 

しばらくこの件に対して祝福の言葉は言わないことにする。自分の心をすり減らさないためにもちゃんと思った言葉を口にしたいから。それが結局「結婚!!つらい!!無理!!滅!!!」になっちゃうかもしれないけど。

でも、やっぱり、最後には「おめでとうございます」って伝えられたらいいなあ。
てつやさんのことを祝福できる自分でありたいなあ。そう思います。

 

………………ふう、実家に帰って美味しいご飯たらふく食べよっと。