3歳児の妖狐と私

早速だが私はどうしてもTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの話がしたい。THROW YA FISTの話がしたくてたまらない。話をさせてくれ!!!!!!頼む!!!!!!!!!!!!

 


あんなこじらせブログを上げて1ヶ月、なぜ私が狂ったようにランペの話をしたがっているのか。それは、THROW YA FIST(以下、TYF)福井公演DAY2でとんでもない出来事が起きたから。

 


そう、紛れもない、神谷健太との出会いである。

 

 

 

 

 

3/17、開演30分前

「これ大丈夫??私らこの席で合ってるん??」
「しっ、しっ、死ぃ………………」
「ねえ聞いてる???」

同伴者の妹と全く噛み合わない会話をしていたのはアリーナ席。しかも花道から7人目のお席。さらに長い花道のちょうどド真ん中。

エッッ……?ランペ初心者の僕らになんでこんな席が……???
分からない。現実が受け止めきれない。チケ運の神様は私にとんでもない試練をお与えになられた。
ヒェ〜〜どうしよう助けてママ〜〜〜〜!!!!

 


なぜこうも落ち着きがないかと言うと、もちろんハチャメチャ近いのもあるけど、何よりこの花道で何が起こるか少し分かっているから。

実は私、前日のDAY1にも参戦済み。余裕の出始めた後半戦から、スタンド上段で高みの見物をしながら「ああ〜〜明日のお席近くでとんでもないこと起きちゃうじゃん無理〜〜〜〜〜墓入り!!」と心中大絶叫だった。

これはもう死亡確定ガチャ。ドッキドキの開演前にどんな会話をしていたか思い出せない。妹に「落ち着け」と言われまくった気がする。ごめん……お姉ちゃんね、どうしようもないクソオタクなんだ……反省。

 


心の準備が完了できるわけもなく、無慈悲に流れ始めるオープニングムービー。
現実の進むスピードが早すぎる……ちょっと待ってよ……か弱きパンダを置いてかないで…………

順番にアップで映るメンバーにとりあえず「Fooooooooo!!!!!!!」と全力で声を上げながらも、これから始まるご本人たち登場ばかりに気を取られ、何も頭に入ってこない。

 


ムービー終盤。リキヤさんの「THROW YA FIST!!!」という力強い声に合わせて産まれたての子羊のようにプルプル震える腕を掲げていると、オープニングムービーが終わりを告げ、花道脇のスポットライトが天井を突き刺す。

ステージから花道に目を向けると、下からヌッ…と現れる人影。鼓膜が破れそうなぐらいの悲鳴。

さあ!私の目の前に来たのは?!!だr………………

 


一瞬、目の前にいるのが誰か分からなかった。
いや、正確にはその姿を見た瞬間、脳が思考を停止した。

 


私が見たのは、流れるような金髪、端正な顔立ち。そして、左耳で揺れる金のピアス。

それは神谷健太だった。

 


「ヒッッッッッッッッッ………………!!!!!」
そう分かった瞬間声も出せず、マフラータオルをねじ切れるぐらい握りしめることしかできない私。

体温急上昇・動悸・息切れ

それもそうだ。茶の間でランペを応援していた時も、DAY1に目で追いかけていたのも、何を隠そう神谷健太だったから。

そんなドンピシャで目の前に来るか普通????!!!?!!!!!
昨日1曲目から「ああ明日ここから神谷健太出てくるね把握です」って確認する余裕あるわけなかろう?!!!!!!????!!!!!!!!

登場前に「注意!ここから神谷健太が出てきます」ってテロップ出すぐらいの親切さが欲しい。切実に。

 


目を凝らしてその顔を見る。ハチャメチャ近いのになぜかぼんやりとしか姿が見えない。多分あまりの衝撃に目がくらんでしまった。
ハ?????急に視力の低下しないでもらえるかな私の目。

 


なんとか目に力を入れてみる。彫りの深さにその目元を盗み見ることは叶わない。肌は凹凸がひとつもなく滑らか。顎から喉元にかけての綺麗なライン。完璧な身体のバランス。

 


え……DOYUKOTO……??
ここまで"美"で構成されている人物、EXILE THE SECONDの橘ケンチ以外知らないんだが……??もしかして彼が美の具現化か???????

 


…………ふむ、確かに私が神だったらこの世に存在する"美"を全てかき集めて彼を錬成しただろうし、ルネサンス期の彫刻家だったら彼をモデルに巨大彫刻を彫り上げるし、ルーブル美術館の展示品管理者だったら大階段の上がった先に神谷健太を置くわ。なるほど(なるほど?)

 


そして、その美しさもさることながら、何より驚いたのは温度感のなさ。

こんなゴリゴリで熱いツアーテーマ曲が鳴り響いているというのに、彼からは燃えるような熱さを全く感じない……その儚げな金髪と美しい顔も相まって、人間らしい温度感すらない……

そのせいで、身体という入れ物だけが私の目の前に現れ、動いているのかと錯覚した。

まじでこれは私の思い違いかもしれない。実際この距離では1回しか目撃できていないし。
ただ、同じ人間じゃねえとは思った。こんな人間いる??!!?!!私はこんなの認めないッッッ!!!!!!!!!

 


「Throw ya fist in the air!!!」に合わせて拳を掲げ始める。眉も目も口も歪むことなくただ凛と立つ彼。後光が差して見えた。

ああ、そういうことか……神だったんだね??

 


美というまばゆい閃光に目と脳を焼かれながらも必死に目だけは動かす。りっくんの力強いAメロに合わせて踊り出す彫刻、もとい神谷健太

 


えっっアア〜〜〜〜〜〜???!!!揺れる金髪とピアスなんだこれ??!!その幻想的な動きもしや国宝認定では??!!?!!!あれっもしかして私の知らん間に認定されてた??!!!?!?!そっか!!!!!!!!!!!!!!!

てか腰の動きエッッッロなんで??!!!!??!!?!!!!こんな国宝あってたまるか!!!!!!!!!やめろォ!!!!!!!!!これ以上はやめろォ〜!!!!!!!!!!!!!!

 


、、、、、

 


ハッッッッッッ

気が付けばライブ後、帰宅途中の車の中。妹が母と楽しそうにたかひでくんの話をしている。

えっ、とぉ……?いつこの車に乗り込んだ?

冒頭、目の前にいた神谷健太の姿しかはっきりと覚えていない。それ以外の記憶は断片的。

この時思った。

神谷健太は神じゃない、妖狐だ。私が見たのは妖狐の見せる幻覚だ……」

 

 

 

 

 

 

そして、衝撃の出会いからちょうど1ヶ月が経った。

いまだに彼を妖狐だと思っている私は、3/17からずっと神谷健太の正体を知ろうと情報を求め、Twitterをさまよっている。

ただ……知ろうとすればするほど何者か分からない。

 


とりあえず、口を開くかステージを1歩降りれば3歳児になっちゃうということ。
ダンスだけでなく、歌、ラップ、演技、ドラムとベース演奏、DJプレイという「お前マンガの主人公だったら設定の盛りすぎで却下になるぞ?!」ってぐらいの多才さ。
カッコつけやで外国への憧れが相当強いということ(でも英語はそんなにできない)(あれなんで?)

 


沼、いや、沼なんて優しいもんじゃない。デカさが琵琶湖レベル。しかも掘れば掘るほどわんさか情報という名の水が湧いてくる。そこを必死に泳ぐ毎日。

ハワ…………こんなの一生かけても沼の実態が分かるわけねえ…………私の脳キャパがいっぱいでエラー起こしそう。頭痛。

 


でも懲りることなく毎日ランペ公式垢のツイートをさかのぼり、ひとり部屋でRAMPAGEしている(暴れ回っている)

こんな様子で正体が暴けるのか……???
ぱんだの果てなき調査はこれからも続く…………

 


~完~