ようやく会えた推しと確かに会話したわたし

2020年のEXILE TETSUYAさんの誕生日に開催予定だったものの、コロナの流行で延期されていた『シェイクハンド会 〜がっちり握手会〜』が2022年11月21日に無事振替開催されたので行ってきました……!


振替を待つこと2年9ヶ月。思い返すと自分的にはあっという間でしたが、決して短くはない年月です。いつできるかもわからないこんなご時世で、「延期とはいっても本当にやれる?」「この状況が落ち着いて開催する日が来るのかな?」という不安が全くよぎらなかったわけではないけど、CLのキャスで「握手会のこと忘れてませんよ」「やりましょうね」とたびたび言ってくれたり、ツイートしてくれたり……誰でもないてつやさん本人が絶対にやると力強く言い続けてくれたから、絶対に直接お会いできると信じて待っていることができました。

 

 

別の話だけど、「ファンの皆さんとライブ鑑賞会したいね〜やっちゃおうか?スタッフさんに話してみますねー」で本当にライブ鑑賞会を開催してたし、「LDHホテル面白そうだね!」で本当に尾道でコンセプトルーム作っちゃったし、どこまでも有言実行の人だよね……涙

 

 

開催時期決定から開催まで1ヶ月弱しかないしメールはギリギリまで来ないしでだいぶドタバタしたものの、どうにか向かった先はドン!渋谷のAmazon Music

 

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私が会場に着いた時、周辺には今か今かと緊張した面持ちで待つ人や先に握手会を終えて友人と合流して嬉しそうに手を取り合っている人、様々な表情を浮かべて会場を後にする人で溢れていて、なんだかそれだけでものすごく嬉しくなってしまって。
「こんなにもたくさんの人が2年以上てつやさんのことが好きで、こうして会うために今日という日を待ち続けてたんだ……涙」と胸がいっぱいになります。

 

何だかこの地点でめちゃくちゃ満足してしまったけど、私の本番はこれから。内臓が口から飛び出そうなほどの緊張を抱えて待機列に並んで、本人確認をし、整理番号札をもらっていざ会場内へ。
中にも待機列が続いていて、列の先には大きなパーテーションがあり、その向こうからはめちゃくちゃ聞き覚えのある声がわずかに聞こえてきます。

 

そ、そこに"""いる"""……!!!(そりゃいる)

 

会場の中ではYEAH!YEAH!YEAH!やGoing Crazy(おそらく他にも色々)(覚えていない)が流れるだいぶノリノリな空間だったんですが、大好きなセカンドさんの曲がこんなにも脳内に入ってこなくて、身体を揺らす余裕すらなくなるのは初めてです。いつもは状況関係なく現実か脳内でタオルぶん回すのに……

 

待っている間、前に並んでいたお姉さんが少し詰めて「ここならパーテーションの隙間から見えますよ〜」と優しく場所を譲ってくださって一瞬お姿見たんですけど、あの、あまりに近い距離で見るてつやさんが眩くて、一瞬でまたパーテーションの後ろに引っ込んでしまいました。
お姉さんごめんなさい……まだ耐えきる準備ができてなくて……自分の番が来たら頑張りますので……(弱々人間)

 

そんなこと言っていても無情にも近づいてくる自分の番。耐えられないとか言っている場合ではありません。
前のお姉さんに手を振ってお別れをしてから私の方へ身体を向けるてつやさんが目に入った瞬間、脳内で試合開始のコングが鳴り響きます。
時間はおそらく20〜30秒。ぼんやりしてたらあっという間に終わる……!

 

目が合って思わず硬直…なんて余裕はないと思って、勢いよくご本人の前に進み出ててつやさんが口を開く前に「こんにちは!!!(元気)(早口)」と挨拶。まずは挨拶が大事だよね。
硬直する暇もないとか思ってたのに、ばっちりと目を合わせてくれたてつやさんから「こんにちは」と落ち着いた声で挨拶が返ってた時だけは一瞬ぴしりと時が止まりました。
そして私が差し出した手をふわりと握られ、黒い布手袋越しにじわりと伝わってくる温度。

 

わ、、自分の言った言葉がちゃんと相手に届いて、そしてちゃんと返ってきてる……!そして触れた手があったかい……!すごい、わたしもてつやさんも生きてる…………!

そ、そして何よりもそのお姿が美!眩しい!スマート!!!
こんなにも佇まいからスマートが滲み出ている人っているんだ……あまりに美しくて 私が詩人だったらここで一句詠みあげてる。『美しい』とか『スマート』って辞書で引いたら例にEXILE TETSUYAって出てくる。ほんとに。

美……………………

 

だけどここで心の一句詠んで辞書を引いている暇はありません。てつやさんも私が話し始めるのを待ってくれてる。なんとか気を保って口を開きます。

今てつやさんと同じように大学院で勉強していること。それもてつやさんの様々な活動、何より夢を叶える姿にたくさんパワーをもらったからこそ頑張れていること。本当にありがとうございますと、自分より大きな手をしっかりと握りしめて伝えました。

 

自分の気持ちを伝えるってものすごく勇気が必要で、伝わるように話すのは難しいことだと思うんですけど、私がしゃべっている間てつやさんは話を遮ることはせず、優しく手を握って、真っ直ぐ目を合わせたまま時折頷きながら話を聞いてくれました。だから、自分でもびっくりするほどすんなりと言いたい言葉が出てきた。

 

そして聞き終わったてつやさんが頷いてただ一言「いえいえ、ありがとうございます」と、その返事だけでちゃんと言いたいことは伝わったんだと、胸に温かいものが広がります。

 

すごい。自分の感情は一方的なものだと思っていたのに。もう何年も壁打ちしていた言葉も、自分の中で募っていた気持ちも、こうやってface to faceで伝えて、確かに受け取ってもらえたことがもう奇跡です。
それに「てつやさんと同じように大学院へ通っている」という話も、当時大学2年生だった2年と9ヶ月前には伝えられなかったもの。2020年に開催できていたことがベストだったとは思いますが、今、この時だからこそ伝えられた言葉があって、ちゃんと受け取ってもらえたのが何よりも嬉しかった。

 

多分この「伝えられた」という経験を、これから何度も何度も反芻して力にしていくんだろうな。

 

よし、やり切った。よくやったと、改めててつやさんと目をしっかり合わせれば、同じくニコニコ見つめ返してくれるてつやさん。

…………えっ。

次の瞬間ふわふわした多幸感から一時ログアウトしてめちゃくちゃ焦った。

 

え、待ってどうしよう会話止まったんだけど?!てっきり「何について勉強してるの?」とか聞かれると思ったのに。準備してきたものは全て出し切ってしまった。横で制限時間を測っているお姉さんの携帯のアラームは未だ鳴らない。おいおいタイムマネジメント下手くそか!やばい。どうしよう、どうしよう?!と、とりあえずてつやさんのダンスが世界一好きですって話する……?!!

 

時間にしておそらく1秒ほど。なんとか捻り出した言葉を伝えようと口を開こうとした時、先に口を開いたのはてつやさんの方でした。

「あの、昔から応援してくださってます?」

慌てて言葉を飲み込む私。

ん……?昔から?好きになってもう7年は経つけどこれは昔と言ってもいいのだろうか?新規と言うには流石に長いもんな……昔から、ってことでいいかな。

「はい、多分……?」

その返事でてつやさんの顔が少しだけ明るくなります。

 

「やっぱり!オレ覚えてるよ」

「………………」

 

覚えてる……おぼえてる……OBOETERU?

覚えてるって、何を。私を、ってこと?

 

……私を??!!!!!!!!!!!!!!!!

 

完全にパニックです。だ、だって覚えてるって、覚えてるって!!!みるみる顔に身体中の体温が集まり、多少残していたつもりの冷静は跡形もなく消し去ります。

 

「お、覚えてらっしゃるんですか……?」

「覚えてるよぉ」

ま、マジか…………

 

何とか言われた言葉を理解してから最初に思ったのは「だ、誰かに間違えられてる……?」

だって、覚えてもらえるほどてつやさんにお会いしたことがあるわけでも、現場に入りまくってるわけでもない。一度お話したことがあるのはTHE SECONDのキックオフミーティングの流れるようなハイタッチの中「(リハビリ)無理せず頑張ってください!」「はい(微笑み)」だけだし、現場にはちょくちょく入っているものの良席と言われるような席に入ったのは片手で数える程度です。

なんならてつやさんにとってはきっと初めましてみたいなものだから、今日は出会い頭「こんにちは!(元気)(早口)」じゃなくて「はじめまして!(元気)(早口)」にしてもいいんじゃないかと思っていたほど(弱気)

 

ほんとに、ほんとに覚えてるの……?いや、そんなまさか……え……?

 

ショートしかけている私にお構いなく、てつやさんは微笑みから歯を見せる笑顔に変わって、私の顔を見てトドメの一言。

 

「大人っぽくなったね」

……………………………。

 

「頭が真っ白になる」ってこういうことを言うんだ。本当に面白いぐらいこの後の自分が発した言葉も挙動も覚えてない。おそらく顔真っ赤にして大慌てしていたであろう私を見てニコニコしているてつやさんとその隣で一緒に笑ってくれる優しいタイマー係のスタッフさんの姿しか…………おぼえてなくて…………

 

その後スタッフさんの手元でタイムアップのアラームが鳴り響き、するりと手が離れます。

「また会いましょうね〜」

綺麗に笑ったまま、私がブースを離れるまで手を振り続けてくれたてつやさん。余裕なんてあるはずもなく、ただ何度も頷きながら視線が逸らされるまで両手を振り続ける私。

 

呆然としたまま会場を出て、渋谷の道を歩き、なんとか見つけた商業施設内のソファにへなへなと座り込んで一考。

 

 

 

大人っぽくなったねってなに?!!!!!!(絶叫)